MacでWindows 10の起動可能USBを作成するには?
MacでWindows 10の起動USBを作るのは意外と簡単にできるものですが、うまくいかないとちょっと手間取ることもあります。この手順を守れば、インストールやトラブルシューティングに使えるWindows 10のインストール用USBドライブが作れます。始める前に、8GB以上のUSBメモリと、MicrosoftからダウンロードしたWindows 10のISOイメージを用意しましょう。準備不足だと途中でつまずきやすくなるので注意です。
まずはWindows 10 ISOファイルを入手しよう
最初に、Microsoftの公式サイトから正規のWindows 10 ISOをダウンロードします。ページにアクセスして、あなたのPCの対応環境に合わせて32ビット版か64ビット版を選んでください。間違ったバージョンをダウンロードすると、後で面倒なことになりかねません。
USBドライブの準備
次に、USBメモリをパソコンに差し込みます。容量は最低でも8GB必要ですし、フォーマットすると中身はすべて消えます。重要なデータがあれば、必ずバックアップをとっておきましょう。フォーマットはDisk Utility(ディスクユーティリティ)を使います。フォーマット形式はMS-DOS (FAT32)またはExFATにしておくと安心です。
- アプリケーション > ユーティリティからDisk Utilityを開く
- サイドバーからUSBを選択
- 「消去」をクリック
- フォーマットはMS-DOS (FAT32)またはExFATを選び、スキームはマスターブートレコード(MBR)
- 「消去」をクリックしてフォーマット完了
次に「Boot Campアシスタント」を起動
アプリケーション > ユーティリティ > Boot Campアシスタントを開きます。このツールはMacでWindowsを動かすためのものですが、起動可能USBの作成にもとても便利です。ただし、対応OSは macOS 10.13 High Sierra 以降です。
または、ターミナルから次のコマンドでも起動できます:
open /Applications/Utilities/Boot\ Camp\ Assistant.app
「Windowsインストーラーディスク作成」のオプションを選択
Boot Campが起動したら、Windows 10のインストーラー作成用のオプションが表示されます。もし見当たらなかったり問題が出る場合は、ターミナルを使った手動のやり方やbalenaEtcherなどの便利ツールを使うのも一つの手です。
起動可能USBを作る手順
適切なオプションを選んだら、指示に従ってISOファイルとUSBドライブを指定します。「続ける」をクリックすると自動的に作業が始まります。Boot CampはUSBをフォーマットし、ファイルを書き込み、起動できる状態にします。もしターミナルを使う場合は、前もってdiskutil list
でディスク番号を確認し、間違えないようにしましょう。一つでも間違えるとかなり面倒なことになりかねません。
# USBデバイスの一覧を確認
diskutil list
# USBをアンマウント(diskXは実際のディスク番号に置き換える)
diskutil unmountDisk /dev/diskX
# ISOから起動USB作成(diskXは上で確認した番号に置き換える)
sudo dd if=/path/to/windows.iso of=/dev/rdiskX bs=4m status=progress
※dd
コマンドは非常に危険なので、使うときは十分に注意してください!
あとは待つだけです。USBやパソコンの性能によって時間は変わりますが、作業完了後にはWindows 10のブート可能インストーラーUSBが手に入ります。
スムーズに進めるためのコツ
いくつか気をつけるポイントは、電源に繋いだまま作業しましょう。途中で電源が切れるとトラブルのもとです。ISOファイルは安定したインターネット接続を使ってダウンロードし、破損を避けましょう。もし途中で止まったり、USBドライブが認識されなかったりしたら、別のUSBメモリに変えることを試してみてください。
Macで起動可能USBを作るときによくある質問
Boot Campは古いWindowsバージョンでも使える?
基本的にBoot CampはWindows 10以降に対応しています。Windows 7や8など古いバージョンを作りたい場合は、サードパーティのツールや手動の方法を検討してください。
Boot Campが動かないときはどうすれば?
多くの場合、USBのフォーマット問題が原因です。FAT32やExFATに再フォーマットすれば解決できることがあります。USBを別のものに差し替えるのも効果的です。
他に便利なツールはありますか?
もちろんです!balenaEtcherやUNetbootinなどのサードパーティ製アプリでも簡単に起動USBを作れます。特にbalenaEtcherは操作も直感的でおすすめです。
この方法でMacのOSには影響ありますか?
いいえ。起動USBの作成はあくまで別作業なので、MacのOSには一切触れません。USBドライブだけを操作しているだけです。
8GBより小さなUSBでも作れますか?
最低でも8GBは必要です。これより小さいと、Windows 10のインストールファイルを収容できません。
簡単チェックリスト
- Microsoftから最新のWindows 10 ISOをダウンロード
- USB(最低8GB)を用意し、FAT32またはExFATでフォーマット
- Boot Campアシスタントを起動
- Windowsインストールディスク作成のオプションを選択
- 指示に従って待ち、起動可能USBを作成完了
MacでのWindows 10起動USB作成は少しハードルが高そうに見えることもありますが、実は思ったより簡単です。Boot Campアシスタントを使えば、意外とスムーズに終わらせられます。この作業を通じて、トラブル対処やデュアルブートに挑戦できる扉が開きます。この記事が誰かの時間短縮に役立てば幸いです!複数のマシンで成功し、ちょっとした技術の進歩を実感できるはずです。