Windows 10で管理者パスワードを回避するには
Windows 10のアカウントにログインできなくて、管理者パスワードも忘れてしまった?そんな状況はイライラしますよね。でも諦めるのは早いです。実は、安全モードのコマンドプロンプトを使って、内蔵の管理者アカウントを有効にする方法があります。これを使えば、パスワードのリセットや変更が思ったより簡単にです。ただし、ちょっとした操作ミスでトラブルを招く可能性もあるので慎重に行ってくださいね。
準備を始めましょう
まず、パソコンを再起動してください。少し面倒かもしれませんが、一度完全にシャットダウンします。その後、起動中にShiftキーを押しながら、スタートメニューから 電源 > 再起動 を選びます。デスクトップにたどり着けない場合は、電源ボタンを長押しして強制シャットダウンし、もう一度電源を入れてください。これを数回繰り返すと、リカバリーオプションにたどり着くはずです。Windowsはちょっと迷路のようですね……
再起動後、「トラブルシューティング」を選び、「詳細オプション」に進みます。そこから、「スタートアップ設定」を選んで再起動します。これにより、セーフモードなどのさまざまな起動オプションが表示されます。必要なのはこの中のセーフモードです。
コマンドプロンプト付きのセーフモードで起動
再度、パソコンが再起動すると、起動選択肢の画面が表示されます。通常、「コマンドプロンプト付きのセーフモードを有効にする」に該当する数字(多くは6)を押せばOKです。もしそれが効かない場合は、一部の設定ではF6を押して選択することもできます。このモードなら、余計なグラフィックや背景無しでコマンドを実行できます。
隠し管理者アカウントを有効にする
次に、表示されるコマンドプロンプトのウィンドウに次のコマンドを入力してください:
net user administrator /active:yes
そしてEnterを押します。これで通常非表示になっている管理者アカウントが有効になります。パスワードを設定したい場合は、次のように入力してください:
net user administrator [新しいパスワード]
ログインしてパスワードをリセット
これで一度PCを再起動し、「管理者」アカウントでログインします。最初はパスワードなしでもOKです(設定してなければ)。ログイン後、元のユーザーパスワードをリセットしたい場合は、次のコマンドを使います:
net user <ユーザー名> <新しいパスワード>
<ユーザー名>にはあなたの実際のユーザー名を、<新しいパスワード>には好きな新パスワードを入力してください。コマンド操作に抵抗がある場合は、コントロールパネルのユーザーアカウントから視覚的に設定することも可能です。
ただし、これは万能の方法ではありません。一部のセキュリティ設定が厳しいシステムでは、動作しないこともあります。それでも、どうしてもパスワードリセットしたいときには有効な手段です。
注意点とヒント
- 自分の所有するPCまたは許可を得たPCだけに限定して使用してください。違法行為になる場合もありますので注意しましょう。
- 後のトラブルを避けるために、Windows Credential Manager(資格情報マネージャー)の利用をおすすめします。コントロールパネル > ユーザーアカウント > 資格情報マネージャーから設定可能です。
- 定期的にファイル履歴や、システムの復元ポイントを作成しておくと安心です。コントロールパネル > システムとセキュリティ > システム > システムの保護から設定できます。
- この方法は最後の手段として考え、システムの安定性に影響を及ぼす恐れもあります。
- 隠し管理者アカウントを有効化する際は、そのセキュリティリスクも念頭に置いてください。
よくある質問
管理者パスワードのスキップは許されるの?
基本的には推奨されません。自身の所有するPCや許可を得た場合のみ行ってください。これは非常に重要なことです。
これでPCの設定に支障は出ませんか?
適切に行えば問題ありませんが、不適切な操作はシステムの動作不良やセキュリティリスクを招きます。管理者アカウントを使わなくなったら、次のコマンドで無効にしてください:
net user administrator /active:no
すべてのWindows 10バージョンでこの方法は使えますか?
ほとんどの場合では問題ありませんが、20H2やそれ以降のアップデートによって動作が変わる場合もあります。最新情報はMicrosoftの公式ページを確認してください。
もうパスワードを忘れないためにはどうすれば良い?
パスワード管理ツールの利用や、Windows設定内のパスワードヒント設定がおすすめです。忘れにくい工夫をしましょう。
この方法の変更や取り消しはできる?
はい、先ほどのコマンドで管理者アカウントの無効化も可能です:
net user administrator /active:no
ちなみに、この操作の後には<強>パスワードリセットディスクの作成も忘れずに。コントロールパネル > ユーザーアカウント > パスワードリセットディスクを作成から簡単に作れます。本当に便利ですのでおすすめします。
さらにセキュリティを強化したい場合は、二要素認証の設定も検討してみてください。より安全にPCを守ることができます。情報は責任持って適切に扱いましょう!
少しでも誰かのお役に立てれば幸いです。