Windows 10でRAMの割り当てを増やしてパフォーマンスをアップ!
重いアプリやゲームを快適に動かしているときに動作がもたつく感じがしたら、Windows 10のRAM設定を見直すと改善できるかもしれません。利用可能なメモリを最大限活用して、処理速度をぐっと上げるのが狙いです。システム構成ユーティリティで設定を調整すれば、リソースの配分を最適化でき、実感できるほどパフォーマンスが良くなることもあります。
システム構成にアクセスしてみよう
まずは「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます(Windowsキー + Rを押すだけ)。そこにmsconfig
と入力して、Enterキーを押しましょう。これで「システム構成」ウィンドウが開きます。ここでは起動設定などを管理できるのですが、リソースの割り当て方に関わる重要な部分です。ただし、Windowsは少し乱雑になりがちなので注意して使いましょう。
ブート設定を変更しよう
次に、「ブート」タブをクリックし、「詳細設定」へ進みます。ここでは起動時にどれだけのメモリを割り当てるかを調整できます。適切に設定すれば、Windowsが動き始めたときにより多くのメモリを利用できるようになり、操作がサクサク快適になるはずです。少なくとも体感的には向上しますよ。
最大メモリの設定
「詳細設定」の中の「最大メモリ」にチェックを入れ、使いたいRAM容量を入力します。実際に搭載されているメモリ容量を超えないように注意してください。適切に設定すれば、マシンは余計なクラッシュなく済み、最大限のパフォーマンスを引き出せます。
仮想メモリの設定も見直そう
さらにパフォーマンスを引き上げたい場合は、仮想メモリの設定もカスタマイズしましょう。コントロールパネルから「システムとセキュリティ」、次に「システム」を開きます。そこから「詳細システム設定」に進み、「パフォーマンス」の設定をクリックします。表示された「詳細設定」タブの中の「仮想メモリ」のところで「変更」を選びます。ここでは物理メモリがいっぱいのときのための「オーバーフロー領域」として機能します。これにより、物理RAMの負荷を緩和し、システム全体の動作を滑らかに維持できるのです。
仮想メモリの最適化設定
「カスタムサイズ」を選び、適切な値を設定しましょう。一般的な目安は、実装RAMの1.5倍から2倍ほどです。例として、8GBメモリ搭載の場合は初期サイズを12288MB
(12GB)、最大サイズを16384MB
(16GB)に設定すると良いでしょう。「設定」ボタンを押して保存し、「OK」をクリックして完了です。これらの値を調整することで、多くのアプリケーションを同時に動かしてもシステムがサクサク動くようになります。
Windows 10でRAM割り当てに役立つヒント
これらの設定を行う際は、実際に搭載されている物理メモリ容量を確認しましょう。特にゲームや動画編集のような負荷の高い作業を頻繁に行う場合は、必要なアプリケーションに優先的にメモリを割り当てると効率的です。タスクマネージャ(Ctrl + Shift + Esc)を定期的に確認して、今の設定が負荷に見合ったものになっているかチェックしましょう。もし改善が見られない場合は、物理的なRAMの増設を真剣に考えるタイミングです。また、OSやドライバを最新の状態に保つことも、パフォーマンス低下を防ぐポイントです。
Windows 10のRAM増設についてよくある質問
なぜRAMの増設が必要なの?
メモリ容量を増やすことで、応答性や動作速度が格段に良くなります。マルチタスクや重いアプリケーションを使うときも、動作のもたつきやロード時間短縮、快適な使用感が期待できます。
物理的なRAM以上に割り当てられることは可能?
いいえ、実際に搭載されている物理メモリ以上には設定できません。ただし、仮想メモリの利用で一時的に補うことは可能です。あくまで秒殺の「保険」として考えましょう。
RAMを増やすとパソコンの動きが速くなる?
基本的にはその通りです。RAMを増やせば、処理全体が効率的になり、動作も滑らかになります。ただし、CPUのクロックやストレージの種類など他の要素も重要なので、RAMだけ増やしても根本的な遅さが解決するわけではありません。
最適な仮想メモリのサイズはどう決める?
一般的には、搭載メモリの1.5倍から2倍の範囲が目安です。8GBであれば12GBから16GB程度を目標に設定しましょう。ただし、システムの使用目的や個々の環境によるため、自分に合った設定を試すのも良いですね。
メモリ設定を変えるリスクはある?
基本的には安全ですが、設定値を極端に上げすぎると不安定になったり、起動できなくなる可能性もあります。少しずつ調整しながら行うのがおすすめです。
最適にRAMを使うための手順
- まずは
msconfig
を使ってシステム構成を開きましょう。 - 「ブート」タブを選び、次に「詳細設定」で最大メモリを設定します。
- 使いたいRAM容量を入力しますが、搭載容量を超えないように注意してください。
- パフォーマンス設定の中の仮想メモリも調整し、適切な値を設定しましょう。
- 設定を保存して再起動すれば完了です。
RAMの割り当てを見直すことで、Windows 10の体験が大きく向上します。特に負荷の高い作業を行うときに、メモリ管理を最適化することは効果絶大です。もちろん、物理メモリの増設が最も効果的ですが、これらの調整も十分なパフォーマンス向上につながります。ハードウェアの寿命を延ばしつつ、ストレスなく動かせる環境づくりのために、ちょっとした工夫やアップグレードを検討してみてくださいね。